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「サガ」シリーズの
クリエイターが描く
七賢人の世界

ゲーム『ロマンシング サガ2』に登場する「七英雄」たちへのオマージュとして、佐賀県の「七賢人」に対する新たな世界観が生まれました。
オマージュされた「七賢人」を描くのは、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のメインビジュアルなどを担当する倉持諭。
賢人たちの紹介文は、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏の書き下ろしです。
「サガ」シリーズクリエイター陣によって生み出された、佐賀県と「サガ」の融合した独自の物語をお楽しみください。
ゲーム『ロマンシング サガ2』に登場する「七英雄」たちへのオマージュとして、佐賀県の「七賢人」に対する新たな世界観が生まれました。オマージュされた「七賢人」を描くのは、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』のメインビジュアルなどを担当する倉持諭。賢人たちの紹介文は、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏の書き下ろしです。「サガ」シリーズクリエイター陣によって生み出された、佐賀県と「サガ」の融合した独自の物語をお楽しみください。
  • ナベシマ ナオマサ

    その高貴さ故に、人々は憚って名を記すことをせず、ただN2とのみ書き残した。だが、仲間たちは敬愛と親しみを込め、Naoと呼んだ。彼も身分の差を超えて、仲間たちとの絆を深めた。彼がもう少しだけ世界に留まることを許されたならば、七賢人の幾人かが非業の死を遂げることも避けられたであろう。だが、神は七賢人の長であり最良の者であった彼を、真っ先に自らの下へと招いたのであった。この国にとって、それはどれだけ大きな損失であったことであろうか。

  • ソエジマ タネオミ

    長く海禁を行なっていた国に生まれたにも関わらず、この男は諸外国との交渉に毅然とした態度を崩さなかった。人道に重きを置くことは七賢人共通の価値観だが、それを堂々と諸外国に打ち出しえたのは、この男の剛毅な信念による所だ。書家としての一面や漢詩を良くする文化人であったことも忘れてはならないだろう。

  • シマ ヨシタケ

    はるか北方の地で燦然とその名を輝かすこの男は、故郷においては忘れられた存在だ。だが彼が嘆くことなどないであろう。その剛毅、その勇猛は北と南の二つの地で遺憾なく発揮され、北に都を、南に血涙を残した。N2がこの世にあれば、また別の結果を見つけることができたであろう。だが、このような未練こそ、彼が真っ先に笑い飛ばす類の物であろう。

  • オオクマ シゲノブ

    最終的に七賢人の中で、最も大きな足跡を残すことになった彼は、控え目な七賢人の中にあって、あからさまに力を求める異端児であった。彼は何度も、この国の支配を目指して挑み、そして破れ、また破れた。だが、その結果が豊かな実りをもたらすことに繋がるとは、運命に弄ばれた七賢人にとって僅かながらの慰めと言えるだろうか。彼らの知恵の鏡をもってしても未来を見通すことは不可能なのだから。

  • サノ ツネタミ

    血生臭い政争に明け暮れたこの国において、博愛の結社を起こしたことで知られるこの男だが、その活躍の場は遥かに広い。その礎は若き日の学びの中に築かれ、結んだ友誼は後の財産となった。医師の家に生まれた故に、この国の病を癒すべく奮闘したものだろうが、この国の病が真には癒えずに破滅的な運命を迎えることを、この男が知り得なかったことは幸せだったと言えるだろうか。

  • オオキ タカトウ

    法と教育。これは七賢人を産み出した地の伝統であった。そのことをよく知るこの男は、この国全体にその恩恵を広げるべく、民衆の為の法と教育の実現に力を尽くした。東に新都を建て人心の安定と国家の発展を図ったのも、この男である。それは現在まで続いている。七賢人の中では目立たぬ男だが、その残したものは実は巨大なのだ。

  • エトウ シンペイ

    N2は長い間七賢人が目立つことを嫌がっていたが、ある時を境に、この国のため、それぞれが自由に活動することを許すようになった。虎が翼を得るとは、この時のこの男の為の言葉であろう。新しい国造りの中で湧き起こる様々な難題を次々と、しかも見事に解決していくその姿は、この国の権力を狙う者達にとって脅威さえ感じさせるものだった。巨大な敵の手によって、最後は命まで奪われることになってしまったが、もし、この敵と分かりあい信じあい、手を携えることが出来ていたら、この国の形は全く違ったものになったのではないか。惜しいことだ。

佐賀の七賢人については こちら